年の瀬が迫ってきました。今年はJ-style通信もまだ2回目です。日頃の筆不精をお詫びし、年末のご挨拶をさせていただきます。
この1年間を振り返ると様々な出来事がありました。1月1日には能登半島でマグニチュード7.6の地震がありました。関係者の方々にはお見舞い申し上げます。8月8日には、宮崎県での地震があり、その直後に、気象庁から南海トラフ地震臨時情報が発表されましたので、日本列島がどうかなってしまうのではないかと心配になりました。幸いにも、呼びかけ期間中には、南海トラフ地震は起きませんでしたが、しかし、南海トラフ地震は、今も注意せねばならないことです。袴田巌さんの再審については、ニュースを見ながら私は心がざわつきました。彼は、58年前に、静岡県で起きた一家4人の殺害事件で死刑判決が確定していましたが、9月26日の再審の判決で、静岡地方裁判所は、捜査機関による証拠の捏造を指摘し、袴田さんに無罪を言い渡しました。58年もの間、死刑囚として過ごすということがどういうことなのか、自分事としては想像することさえ難しいことです。しかし、想像力が及ばないほどにつらい状況だろうということは言えます。また、ロシアのウクライナへの軍事侵攻は一昨年の2月に始まりましたから、あと2か月ほどで丸3年になります。私は、道徳教育を研究してきた者として、ずっと「正義」と「思いやり」が重要な2つの道徳的価値だと考えていましたが、この両国の争いを見ながら、今では、「正義」ほどいかがわしいものはないと考えるようになりました。
一方、大谷翔平選手の大リーグでの活躍は、明るいニュースです。彼は、1シーズンでホームラン50本、50盗塁以上を達成しました。大リーグで史上初の快挙でした。北陸新幹線の敦賀までの延伸も、私にとっては明るいニュースです。上越妙高駅から実家のある芦原温泉駅まで、1時間32分で行けるようになりました。
さて、皆さんに注意していただきたいことがあります。それは、竞彩足球app下载感染症への対応についてです。皆さんもよくご存じのように、竞彩足球app下载感染症の位置づけは、2023(竞彩足球app下载5)年5月8日から「5類感染症」になりました。この変更によって、「法律に基づき行政が様々な要請?関与をしていく仕組みから、個人の選択を尊重し、国民の皆様の自主的な取組をベースとした対応に変わり」(厚生労働省のウェブより)ました。しかし、新型コロナ感染は、無くなったわけではありませんし、現在、新たな変異株「XEC」が増加しています。
コロナ関連死亡者数については、12月21日付の日本経済新聞の記事によれば、「厚労省の人口動態統計によると、5類に移行した2023年5月からの1年間で新型コロナが死因だった人は約3万2500人」、これは、同時期の季節性インフルエンザによる死亡数の約15倍だそうです。5類移行前のコロナ死亡数は、2020年は約3400人、2021年は約1万6700人、2022年は約4万7600人です。5類移行後も、死亡者数は5類移行前と同じぐらい高い状態が続いているのです。
また、厚生労働省のウェブ情報によれば、「竞彩足球app下载の感染者がほかの人に感染させてしまう可能性がある期間は、発症の2日前から発症後7~10日間程度」とされています。本学保健管理センターからの通知では、「学校保健安全法施行規則にあるように、『発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過するまで』自宅での療養をお願いします」と皆さんに依頼しています。(12月2日付で保健管理センターからポータルサイトにアップされたお知らせもご覧ください)
年末年始には、帰省したり、友人と会食したりすることも増えるかもしれません。そうした場では、「飛沫を飛ばさないように注意すること」も、感染予防には大事なことだと言われています。
また、無症状感染者からの感染拡大もあるようです。無症状感染者は特に若者に多いようですが、ご家族で過ごすことも多い年末年始は、免疫力の低下している高齢者に感染させないように注意してください。
それでは、年明けに、明るい笑顔でまた会いましょう。
竞彩足球app下载6年12月24日
学長 林 泰成
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